COMIK MARKET 76 【現地レポ編】

参加された全ての方々へ。本当に本当に、本当にお疲れ様でした!!!
以下少しづつ記憶を辿りつつ徒然なるままに書き下ろしていきます。今年のコミケは、今まで以上に特別な贈り物になりました。
0日目
今回のコミケは前回のタッグに初参加のワシの友人も含めた3人義勇軍結成で赴くことになりました。その一人は時間の都合上最終日に参加できず2日目の夜に帰郷することとなっていました。
しかしコミケ前日上京を果たすべく準備をしていた出発前夜、とある問題が発生。東海道で勃発した地震の影響でのぼりのバスが運行休止になってしまったのです。その旨を緊急でクルーに通達。当日チケットの払い戻しを執り行い、交通費7000円上乗せで新幹線自由席を確保いたしました。この出費が本当に痛かった。
現地到着後、3人で秋葉原へ。毎度恒例のことで、3人独立で行動することに。ワシは最初はぶらり散策してその折に発売時期が凶悪なMW 1st Album 燐音-RINNE-を買収。その後は同時期に開催されていた秋葉原電気外祭のユニゾンシフトブースに並ぶも牛歩に告ぐ牛歩で2時間近く並ぶことに。結果的に友人一同も待たせて少ししょんぼり。でも列の終わりごろにオグオグこと小倉結衣さんが街頭宣伝しててもの凄く和んだ。かわいいかったなぁ…。ちなみにワシはFlyable Heartラフ画集と茉百合さまTシャツを買収しました。
その後は何事もなくりんかい線近くの予約していたカプセルホテルにチェックインして前日祭が終了。何故だか異様に疲れた記憶がある。
1日目

4時半起床。りんかい線始発に乗るべく急ぎ足でたどり着いた。既に同志が列を形成していることに呆れと感嘆の二つを覚える。そして慣れきった駅員の対応に自然と笑みもこぼれる。いつも迷惑かけてます。
今回りんかい線は初利用だったのだが、立地条件が揃いすぎてる所為か利用客数が半端じゃなく多かったので満員電車に揺られる。カバンも少し潰れる。初参加の友人はドアの端っこに背骨を押し当てられていた。ごめん、イキナリこんな試練になるなんて…。
人ごみに揺られつつ下車し会場前に何とかたどり着く。この時点で午前6時15分。しかし列は会場前まで伸びており、現在進行形で伸び続けた。一種恒例行事だが、毎度の如く参加者が増えるおかげで恐ろしさを実感していく。
そんなこんなで時間も普通に馬鹿話で暇を潰しつつ午前10時、ついに開幕。恒例行事の拍手も待機列まで派生していく。しかし入場制限があまりにも厳しく結局入場できたのは午前10時20分ごろ。この日は全員企業ブースに突貫して過ごすことになる。ついったーを経由しつつ同人を回るときの心得もして、こぼれ落としたサークルナンバーも教えてもらったのに結局行く暇も体力も限界になってしまったことが一番悔やまれる。ごめんなさい永倉さん。
ワシはこの日は友人の頼まれもので真っ先にブロッコリー/ゲーマーズブースにワシの実利も兼ねて突貫したのだが、そのグッズのあまりの多さから3時間くらい行列に居座っていた。ちなみにワシが訪れたときにはZIPPO4種が完売していた。意気込みが伝わってきた気がする。
それからはついったー経由で連絡も暇つぶしもしつつ、ついったー経由の臨時独立紅蓮部隊が結成されていきました。
具体的にはほめらじCDを確保してくれる人を急募してぽむさんに確保してもらったり、ろきあんさんから二日目のクーク確保が募られていたので乗っかってみたり、二日目同人音楽で確保分を募って恋ちゃんのラブジュ新譜確保に勤めるよう取り付けたり、えふさんがしにきすのサントラ欲しがってたので確保したり、何のかんのあって無事にぽむさんと合流してほめらじCDを受け取ったりと、箇条書きでないと到底物足りないくらい濃い時間が一気に流れました。ついったー経由で人と直接会うという体験を初めて実感しました。あの時関わった皆様、全方位にすみませんと同時にありがとうございました。
ついったーによる情報網を繋がりを実感した1日目はこうして終わりました。会場離脱後はホテルで夕食を堪能。初参加の友人は人ごみに巻き込まれたことがトラウマになった様子で「俺には無理だ」と連呼していました。最初があれならちょっと仕方ない気がする…。
その後は体力も尽きていたので倒れるように眠ってしまいました。
そして個人的本番の、転機となる2日目に突入します。
2日目

この日も前日と同じ時間帯に起床。この日はオフ会も控えていたので0日目に購入していた黒茉百合さまの例のTシャツを着て参戦する。初参加の友人は意気消沈気味だったので参加パスに。その後はバスで帰ったそうですが、如何せんこの日のワシは用事がたんまりあったのでまともにお別れの挨拶が出来なかったことが悔やまれます。ゴメンよ…ゴメンよ…。
そんなことを引き摺りつつ、りんかい線で人ごみに揺られ会場に着いたのはよかったのですが、あまりの人ごみに企業目当てと東館目当てで人ごみが分けられる始末。芝浦ふ頭の海風が心地よく流れていきました。かなり涼しかった…。そこにたどり着くまでに靴の底が剥がれたり糸の片方が切れてしまったりしましたが、体は無事にたどり着きました。スタッフからの「さながらグレイズのように隙間を埋めていってください」に待機列まとめてドーン!
それからは開場まで暇なので積んでいた紫色のクオリアを読み終えたりなどして時間を潰しました。後日感想でも書きなぐりたいくらい圧倒的な作品だったなぁ…。
それからは滞りなく10時開場。いきなり東エリアに投げ込まれたのでちょっと嬉しかったり。しかし東1-2-3はジャンル的に東方とボーカロイドが集っていた悪魔の巣窟でした。そんな中をひた走りして同人音楽を漁っておりました。東の島中を中心に見て周り、新譜旧譜分別なく本能のままに買収と挨拶を繰り返します。この折にCTBRのLUV2さんに名刺を渡す。今になって空色絵本のお二方にも渡せばよかったと少し後悔。もはやどの順番で回ったのかすら覚えてないですが、過去に比べて積極的にサークルの皆様や参加者の皆様に声をかけるように勤めていました。それは事前にオフ会参加を表明していたことで交流と言う新たな心構えをしていたからなのでしょう、と自己分析してみる。名刺はまだ幾許かしか勇気が出なかった。(でも後にCLOSED/UNDERGROUNDで話し込んでいたァォさんがフォローしてくれたりして凄く嬉しかった)
一通り壁も島中も買収した後は、待ちに待ったEinherjar Recordsに向かい、新譜買収した後でJeanさんに自己紹介でもしようかと画策していたのに喋り方で見破られました。うぼぁ!それから一通りお互いの挨拶も済ませた後、恋ちゃんもいることがわかりテンションはさらにうなぎ上りに。ついにアナタに会えたんだ!と言う感慨だけがその場に残りました。
その後はJeanさんのスペースにずっと入り浸りで半ば溜まり場として利用したり、Seraphさんと、もう一人のお友達とも挨拶したり、待ち合わせ場所として利用してろきあんさんやえふさんとの用事を済ませたり(しにキスパッケージ割れちゃってスマナイ)、7Uさんと初対面を果たして片思いを実らせたり(一部語弊あり)、Re:サンタさんがいたことを後で知ったりと、半ば私物化していたような感じでした。いやホントスミマセンなんかこう…。それからは時間ギリギリまでJeanさんのスペースに入り浸り、後ろ髪引くように離脱した後に諸所の買収物獲り逃しチェックに挨拶回りを済ませるべくまだ少し徘徊していました。LUV2さん、いずれワシもやってみたいです。せめて余裕が出来たときに。(私信)
その日の最後はLOOPCUBEに向って、ちょこっとワシのアピールもしつつ新譜を買って離脱しました。離脱時に友人から「インクボトル仁」の買収を頼めるか、と3日目のことを聞かれたのでちょっと説教したりもしましたが、概ね満足でした。会場離脱時に露店のオレンジアイスバーを衝動買いしてしまいましたが、やけにうまかった。
それからは怒涛です。エロゲクラスタついったー部八柾上京OFF会に参加すべく、直接新宿に向かいロッカーに荷物を引き受けさせて、何故か幹事then-dさん新刊の即興即売会が行われていた集合場所に到着したまではよかったのですが、ロッカーの荷物の中に名刺を忘れていたことに気付き、慌てて引き返す始末。20分くらい迷った…。あそこはまさに迷宮や。
それからはロッカーに預けるのも不安になったので重装備の荷物と共に現地合流。開場直接集合になった夏葉薫さん以外集ったので、指定の時間にオフ会場である居酒屋花炎 新宿店に
それからは夏葉薫さんも合流し、お互いのお勧めエロゲ3作品を自己紹介に乗せつつ、乾杯の音頭。正直なところ、この時点で既にワシは参加者一同の圧倒的な知識と熱量に感激しかでなかったです。いざワシの番になったところで既にワシの浮きっぷりがすごいことになりました。年齢は間違いなく最年少ですからね…。最近二十歳になった若者がしゃしゃり出てスイマセン。ちなみにワシがオススメした作品はPS2版バルドフォース、はぴねす!、俺たちに翼はない、の三作品です。
今だから言えることですが、ターニングポイントとなったエロゲと言ったものの、最初以外はちょっと選択に迷った結果だったりします。他の候補にインガノックとかもしらばも考えていたと言うのが本音。
閑話休題。その後はまさに無礼講と討論の嵐でした。Ever17とAIRとカタハネにおけるココの名前の繋がりや、eden*のムービーにおける意図など、一言では語りつくせないくらいたくさんの話が飛び交い、全てを把握することは不可能に近かったです。
そんな中ワシが経験したことは、
・もりやんさんとeden*のムービーについて少し話すもフルボッコにされる。経験値の差を知った瞬間でした。もっと深く突っ込んだ話もしたかった…と凄く後悔。
・えーぱーくさんにほとんどベッタリ。りょうさんも交えて語り合う。エロゲにおけるゲーム性の追及と選択肢の有無と言う10年以上論議されてきた問題。
・選択肢問題でインガノックや朝色を引き合いに出したところでワシが「最終的に選択肢などなくてもいい」と爆弾発言したところ、えーぱーくさんから『潮風の消える海に』をプッシュされる。聞けば理想そのものだったので早速物欲が沸いてくる。(ちなみに彼は早狩さん大好き)
・選択肢なら八柾主催だと席を移動したものの図るタイミングを見誤り結局話せずじまい。次こそは…。
・夏葉薫さんの独演会にかなり感嘆の意気が出たり。エロゲとギャルゲ双方の未来をこれほど真剣に語れる人はそうそういないでしょう。
・もりやんさん曰く、次回の月刊ERO-GAMERSの題材がSugar+Spice!に決まったとのこと。また聞きにいきますね。
・へなへなさんが月刊ERO-GAMERSに誘われていた。後に陵辱系を扱うことが決まった。テンション上がってきた。
・then-dさんの新刊回し読み。ちょっと勘違いしたせいで中身をまともに読めなかった。冬コミ新刊買いますのでどうか…!(私信)
・えーぱーくさんの黒歴史ノート御開帳。エロゲキャラクタのテンプレートを解析したその内容に驚愕と同時に生で拝めたことによる感激が募る。りょうさんも興味深そうに拝見していた。
・エロゲ、ギャルゲのゲーム性追求において、then-dさんとえーぱーくさんが自転車創業を引き合いに出して議論。だらよ3の鬼畜具合で盛り上がる。
・マブラヴの話題から、エロゲにおける前半(EXTRA)と後半(UNLIMITED)のギャップに話題が挙がり、その代表としてFlyable Heartを掲げてえーぱーくさんに猛烈プッシュ。途中でMAKKIさんも巻き込んでふたり掛かりでプッシュを繰り返す。
……こうやって考えると確かに濃すぎる話題豊富だったんだけど、えーぱーくさんに迷惑かけ通しだったような…。今後はストーカーとでも呼んでください。いや呼ばないでください。でしゃばった真似してホントスイマセン…。
その後はまったりと時間を過ごしつつオフ会解散の時間になり、店内に流れた蛍の光を背景に、八柾主催の一本締めでオフ会は現地解散で終わりました。途中までMAKKIさんとレビューの書き方に対するジレンマなどを語ったりなど。ホントにいい時間をいただきました。また機会があれば喜んで突貫します。その時までにもっと経験値上げておきます。(苦笑)
それからはホテルに帰って倒れるように眠るだけでした。
3日目

そしていよいよ最終日となりました。この時点で予算は最低限の数字になっていたので、ワシは壁サークルを全カット。島中にターゲットを絞り午前11時頃に現地に着くように調整しました。ギリギリまでホテルに居座るど根性発揮。ホテルを出発するまでに先行していた友人からapricot+をどうするか相談を受けるものの、この時点で情報に齟齬が発生してしまい、お互い相手がうめ先生分を買収すると思い込んでいたのでした。何と言うすれ違い。
そんなこんなで午前11時入場。目当ての島中で、ぽんこつ屋(最初「ぽんこつ堂」と間違えて申し訳ないです)でI'veの二文字に釣られてたり、アメリカン拳法待機列でまた同志と交流を深めたり、Blue Rice Fieldで下僕SOKさんが来ていたと聞いたり、NH3で永倉さんに挨拶にいって、ずっと「えいくら」だと思い込んでいたので間違えて呼んでしまったり、Kaned Foolsには向かうだけで挨拶も出来ず名刺を渡せなかったり、とそれだけで過ぎ去っていきました。もっと他にも周りたいところも多かったのですが、さすがに金銭的に限界でした。その後は友人と西館で合流いたしまして、しばらくまったりとしつつ、ついったーもしていたりしたのですが、近場でミクジンちゃんがいることを知り友人を引き連れてコミケ会場ファミリーマート前にて合流する。その後は烏合の衆のように寄り集まるように恋ちゃんとJeanさん、Seraphさんとも合流。ワシの友人も含めて戦利品公開で盛り上がる。同時に流れでワシの友人についったーを始めるように促す。始めたらリプライお願いね。(何度目ともわからない私信)
そして集まった皆様でまったりしている時その場の流れで新宿にて突発慰労オフ会を開くことに。ついったったーオフ会第二段!突発であることの意義を見出しました。
で、りんかい線までご一緒してから解散して現地集合にとの話で会場を離脱しているとき、一つ先行するやけに目立つ集団を発見したので駆けつけてみると…、

マテやこら!!!!!!
話を流し聞きする限り撤収作業時にもらったものだそうな。

会場下まで降りたときには軽い撮影会状態に。一部から「どみるにメールで送りまーす!」との延声も。こいつら本気で勇者過ぎる…。日本は平和だなぁと皆一様に同じ反応をしていました。
一通り愚者…じゃなかった勇者の反応を楽しんだ後は現地解散。のち新宿南口前で現地集合と相成りました。時間の都合上Seraphさんが途中離脱に。同時にJeanさんの別の知り合いがその場に居合わせたり。Jeanさんたちにはちょっと無理をさせてしまいました…。しかしそんなこともなんのそので懐の深いあなたが素敵。
それからは適当に新宿ぶらり旅を堪能しつつ適当な居酒屋に。そこでコミケ慰労突発オフ会開催です!参加者はワシ、ワシの友人、Jeanさん、Jeanさんの友人、恋ちゃん、ミクジンちゃんの6名。お疲れ様でしたの乾杯の音頭と共に展開されたのは、まさに変態たちの巣窟でした。
・その場で査収物さらし再開。ドラえもん擬人化と言う禁断の同人誌を拝見して、ちょうどワシが読んでいるときに店員来襲。失笑を買う。
・「ちっちゃいおにゃのこは華」と「とりあえず生中」で卑猥な想像しかできない残念なついったったー4人がいた。
・ワシの友人がこの三日間で3キロ痩せたと豪語し、コミケダイエットを体で証明してみせる。ミクジンちゃんがその流れでオバイブのライブ3時間で3キロ痩せたと豪語し、改めて消費の激しさを実感する。
・ワシの名刺をその場で開帳して、背景の柄をしまぱんと真っ先に読み取ってくれたのが恋ちゃんだった。まっしまっしもっふもっふしまぱんちゅ~。
・ここで書けない話もいくつか。やっぱり実際に手に取れる幸せってあるよね。
・友人経由でワシの寝起きが不機嫌だとばらされ、Jeanさんと恋ちゃんがほぼ同時期に速報扱いで全く同じPostを投稿する。ふたりはもはやソウルファミリーと言ってもいい。
・食物とフェラを繋げて話すワシを見て残念な顔しかされなかった。いいじゃないか別に何時でも性は解放されるべきなんだから。
とまぁかなーり変態的な意味で濃ゆい空間が形成されてかなりのカオスに。だがそうやって馬鹿騒ぎすることが何よりも楽しかった。普段なら交わらないはずだった6人が何の因果なのか、こうして集まれたことがとても貴重で尊いものに感じた。
その場でのお代は最初頭打ち2000円(ワシは金ないので友人の借金。ごめんよ)だったところ、Jeanさんの鶴の一声で一人1000円に。残り全てを引き受けてくれたJeanさんに皆惚れ込み抱きつく始末。
その後は時間も迫っていたので勇み足駆け足気味に新宿駅について、現地解散となりました。楽しい時間はあっという間に過ぎるものです。
それからはオフ会の余韻に浸りつつ、例年通り地元まで夜行バスで帰郷し、無事に帰宅することが出来たのでした。
以上が、今年のワシのコミケ76の全容になります。これまで物々交換の市場としてしか機能していなかったワシの認識を、交流と言う一大イベントとしての認識に塗りかえてくれた、そして人と人の繋がりを何よりも大切にしたいと、そう素直に思える、人生最高のコミケでした。これほどの貴重な経験は、他にないでしょう。
コミケは、人と人が繋がれるイベントなんです。今回で何よりも実感しました。それに一役買ってくれた、助けてくれた、ついったーのタイムラインの皆様、ブログ常連の皆様、出会えた皆様に最上級の感謝を伝えたいと思います。
本当に、お疲れ様。
そして、ありがとう。
【買収物レポ編に続きます】